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人工関節の部位別体験を聞く

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整形外科押領司病院 院長 寺谷威(たけし) 先生
整形外科押領司病院 院長 寺谷威(たけし) 先生

患者さんは家族同然です。とことん付き合います。
(取材日:2015年)

病院HP:

ドクタープロフィール
ご専門:肩関節、股関節
趣 味:野球、ビーチバレー
最近嬉しかったこと:錦織 圭 選手(テニス)の活躍 (スポーツ選手に限らず、世界で活躍している日本人を見ていると励みになります)
病院の方針などがあれば教えてください。
患者さんは、様々な悩みや不安を持たれて来院されます。
我々は「患者さんと同じ目線に立って、家族のように接すること」を方針としています。
※写真左:整形外科フレンドクリニック  写真右:整形外科押領司病院
整形外科押領司病院 院長 寺谷威(たけし) 先生
整形外科押領司病院 院長 寺谷威(たけし) 先生
来院される患者さんには、どのような症状の方が多いですか。また、痛みを我慢されている患者さんは大勢いらっしゃるのでしょうか。
私は肩を専門にしていますので肩を診る機会が多いのですが、股関節やひざ、腰の痛みでお悩みの患者さんも多く来院されます。そして、ずっと痛みを我慢されてきた患者さんは非常に多いです。股関節やひざ、腰などに痛みが発生すると歩容状態が悪くなるので、周りの方に促されて来院される場合がありますが、肩は疼きによる睡眠障害などに一人で悩まれることが多く、非常に我慢されている印象を受けます。
まずは肩についてお伺いします。肩の病気や怪我の治療法として、どのようなものがありますか。
主な肩の疾患として、投球障害肩、反復性肩関節脱臼、五十肩、腱板断裂などが挙げられます。手術が必要となる場合は、そのほとんどに対して肩関節鏡手術を行っています。症例によっては、人工骨頭置換術や人工肩関節置換術も行います。
※主な疾患:http://motto-kansetsu.com/shoulder/shoulder01.html#s04
整形外科押領司病院 院長 寺谷威(たけし) 先生
肩関節鏡手術とはどのような手術ですか。また、手術を行う基準はありますか。
肩の皮膚に小さな穴を開けて、そこから内視鏡と呼ばれる器械を挿入することで、関節内部の診断を直接行ったり、損傷した部位の修復を行ったりすることができます。
皮膚を切る量が少なくで済みますし直接患部を治療できるので、詳細な診断や正確な修復が行え、感染症を起こしにくいだけでなく、健康な部位を傷つけにくいので復帰が早いことなどのメリットもあります。
また、手術を行う基準ですが、疾患の程度や患者さんの年齢などにより異なりますので、いくつかの検査を行い総合的に判断します。例えば腱板断裂の場合、MRI等の画像による所見だけでは手術は行いません。腕を挙げることができないなどの腱板断裂による症状が現れており、尚且つ改善の見込みがない場合にのみ手術を行います。
人工肩関節置換術とはどのような手術ですか。また、手術を行う基準はありますか。
損傷した部分を金属やポリエチレンでできた人工部品と入れ替えます。手術法には、人工骨頭置換術や全人工肩関節置換術などいくつか種類がありますが、それぞれに合わせた人工部品があります。どのタイプを使用するかは腱板機能や骨の状態、損傷の範囲などにより判断します。いずれの場合も、痛みや関節動作の改善が期待できます。
また、手術を行う基準ですが、先述の関節鏡と同じく、画像による所見だけでは行いません。今、どのような障害があって、手術をすればどのように改善されるのか、患者さんの満足度がどこまで上がるのかをじっくり話し合ったうえで、手術をするかどうかを決定します。
※手術療法:http://motto-kansetsu.com/shoulder/shoulder05.html
次に股関節についてお伺いします。股の病気や怪我の治療法として、どのようなものがありますか。
主な疾患として、変形性股関節症や関節リウマチ、骨頭壊死、骨折などがありますが、治療法は保存療法(薬物療法、運動療法など)と手術療法(骨切り術、人工股関節置換術など)に分かれます。股関節に疾患があるとどうしても腰やひざにも痛みが派生してくるため、手術の適応であると判断した場合にはなるべく早い段階で手術を薦めるようにしています。
※主な疾患:http://motto-kansetsu.com/crotch/crotch01.html

※保存療法:http://motto-kansetsu.com/crotch/crotch04.html
骨切り術、人工股関節置換術とはどのような手術ですか。
若い患者さんで臼蓋形成不全が痛みの原因である場合は骨切り術を行います。骨を切って、関節の向きや位置を調整し、痛みの除去や可動域の改善を図ります。痛みが激しかったり、関節症が進行してしまったりしている患者さんの場合は、人工股関節置換術を行います。変形や損傷した部分を、金属やポリエチレンなどでできた人工部品と入れ替える手術です。部品は、大腿骨側(ステム、骨頭)、臼蓋側(カップ)に分かれていて、それぞれ患者さんの骨形状に適したものを組み合わせます。痛みなどが大幅に改善されます。
※人工股関節置換術:http://motto-kansetsu.com/crotch/crotch05.html

※骨切り術:http://motto-kansetsu.com/crotch/crotch04_02.html
患者さんにとって手術は勇気のいる決断ですが、どのように後押しされていますか。そして、実際に手術を受けられた患者さんは、どのような反応をされますか。
患者さんは、「手術をして本当に今よりも良くなるのか」ということを心配されると思います。我々も勇気をもって、はっきりと「今より必ず良くなる」と伝えることが大事だと思います。
また、仕事をされている方はいつ職場復帰できるのか気になると思いますので、患部の状態などを考慮したうえで、リハビリを含めた目安となる期間を伝えるようにしています。
そして、実際に手術を受けられた患者さんの反応ですが、関節に痛みを持たれている患者さんは元気がなく表情が暗いことが多いのですが、手術を受けて症状が改善されると表情が非常に明るくなります。長年悩まされてきた痛みから解放されて元気になられた姿を見ていると、我々も嬉しいですし元気になります。
手術に対する、先生のポリシーをお聞かせください。
「手術を受けてもらう患者さんとは一生付き合う」ことをポリシーとしています。患者さんは我々を信じて勇気ある決断をされてくれた訳ですから、その思いに全力で報いたいと常に思っています。
患者さんへのメッセージをお願いします。
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