股関節について

股関節のしくみ
主な疾患
診察・診断の流れ
治療法
人工股関節置換術

人工股関節置換術

関節の軟骨がすり減ってくると痛みが強くなり、関節自体の動きが悪くなったり、歩きにくくなったりします。人工股関節置換術は、このように障害の起こった関節を取り除き、人工関節に置き換える手術です。人工関節に置き換えることによって、痛みの緩和や関節動作の改善が期待できます。
人工関節の固定には、骨セメントを用いる方法と骨セメントを用いずに直接骨に固定する方法とがあります。どちらの方法を選択するかは、患者さんの年齢や骨の質、形状、または人工関節の機種によって判断されます。

この手術の種類について
人工股関節置換術について
対象・治療の効果・人工関節手術数データ
費用について
手術の流れ
リハビリテーション
術後に注意すること

この手術の種類について

全人工股関節置換術(Total Hip Arthroplasty:THA)
関節鏡視下手術

全人工股関節置換術は、変形性関節症や関節リウマチ、大腿骨頭壊死、骨折などによって変形、損傷した関節を、金属やポリエチレンで構成される人工股関節に置き換える手術です。
コバルトクロム合金やチタン合金などの金属材料と超高分子量ポリエチレンなどの樹脂材料で構成されます。金属製のステムと骨頭を大腿骨側へ、金属製のカップと、軟骨の役割を果たす樹脂製のライナーを臼蓋側へ設置します。ライナーに骨頭を組み込むことで、スムーズな関節の動きが得られます。
近年の技術進歩により、人工股関節の寿命は飛躍的に向上していますが、手術後20年で約10%の患者さんが再置換術を受けているとの報告があります。再置換術とは、摩耗や緩みが原因で古い人工股関節を新しいものに交換する手術のことで、再置換術を行うことで元の機能を再建することができます。旧来の材料から研究が進み、最近ではより長持ちするポリエチレンも研究・実用化されています。

人工骨頭置換術(Bipolar Hip Arthroplasty:BHA)

人工骨頭置換術は、大腿骨頚部内側骨折や大腿骨頭壊死などによって損傷した大腿骨頭を切除し、金属でできた人工骨頭に置き換える手術です。
人工骨頭置換術は臼蓋側に損傷がない場合に行われます。そのため、全人工股関節置換術と違い、臼蓋側は人工関節に置き換えず、そのままの状態を保ちます。
患者さん自身の軟骨と人工骨頭とを擦り合わせることで関節機能を再建します。
THAと同様、長い年月の経過と共に、再置換術が必要になる場合があります。

最小侵襲手術(Minimally Invasive Surgery)

患者さんの体にかかる負担を少しでも軽くするために、治療部位の切開(侵襲)の程度をなるべく小さくしようという手術手法を、最小侵襲または低侵襲といいます。 人工関節置換術における最小侵襲では、皮膚の切開を従来よりも小さくしたり、筋肉を切らずに温存したりすることで、患者さんにやさしい手術の実現を図っています。

気になるひざ関節の痛み
気になる股関節の痛み
病院検索 探そう近くの専門医
専門医からのメッセージ
市民講座・セミナーのご案内
市民講座・セミナーレポート
お金のこと
日本人工関節研究所