
関節の軟骨がすり減ってくると痛みが強くなり、関節自体の動きが悪くなったり、歩きにくくなったりします。人工ひざ関節置換術では、このように障害の起こった関節を取り除き、人工関節に置き換える手術です。人工関節に置き換えることによって、痛みの緩和や関節動作の改善が期待できます。
人工関節の固定には、骨セメントを用いる方法と骨セメントを用いずに直接骨に固定する方法とがあります。どちらの方法を選択するかは、患者さんの年齢や骨の質、形状、または人工関節の機種によって判断されます。
人工ひざ関節置換術について


自宅の準備、歯科治療、禁煙、必要に応じて自己血貯血


筋力訓練、歩行訓練、車いす操作訓練


入院(飲食・薬の確認、必要に応じて浣腸、剃毛)




背もたれを起こして座る


ベッドの端に座る


車いすに乗る(自分でトイレに行ける)




抜糸→抜糸後傷が治っていたら入浴可能、このころまで横になるとき手術側を下にしない、杖を使って歩くことが可能、プール内歩行訓練


痛みが和らぐ(長くて3か月~1年)


退院


このころまでハイヒールは履かないほうが良い、短距離の運転が可能、外来受診


このころまで慎重に歩く、外来受診(以降6か月ごと)
※患者様ごとに関節の状態が異なりますので、これより短い場合も長い場合もあります。
