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人工関節の部位別体験を聞く

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医療法人伯鳳会 はくほう会加古川病院 三谷 和慶先生
医療法人伯鳳会 はくほう会加古川病院 三谷 和慶先生

ひとりに合わせた信頼される治療を
(取材日:2024年)

病院HP:https://www.kakogawa.hyogo.med.or.jp/medical/ik0116

ドクタープロフィール
趣味・休日の過ごし方: 子供たちと遊んでます!娘2人と公園に一緒に行くなど、休日は家族と過ごしています。

最近気になるトピックス:再生医療 進歩は著しく、患者さんからも診察の際に再生医療についてご質問頂くこともあります。患者さんと日々接している中で、ニーズとしてこれからより注目される分野なのだと興味があります。
三谷先生が日頃診療を行われているなかで、心がけていらっしゃることはありますか。
お一人おひとりに合わせて分かりやすい説明を行うことで、自分自身の治療を理解していただき、信頼いただけるよう心がけています。治療方法や症状を理解しないままにお薬だけもらって何とかしようとしている患者さんも中には見受けられます。当たり前のことかもしれませんが、自分は今どういった症状があって、症状に対してどのような治療を受けているのかしっかりとご理解いただくことが大切だと思っています。
ご家族と一緒に来られた際には、ご希望あればご家族にも外来に一緒に入っていただき同じ説明を聞いていただいています。ご本人が気づいていない点をご家族の方がお話しくださったり、またその逆でご家族が気づいていなかったご本人の困りごとが分かったりなど外来に一緒に来ていただくことで双方に理解できることもあります。
関節の痛みはどのようにして起こるのでしょうか。
軟骨のすり減りや靭帯・半月板の損傷、その他にも腰痛からひざの痛みにつながっているケースなど原因は様々あります。
一概に、痛みのある個所だけに問題があるとは限りません。
痛みを抱えて来院した患者さんの中には、我慢し続け民間治療で何とかしのいできたような患者さんもいました。
しかし痛みを我慢していい事はなく、症状が悪化すればするほどできる治療の範囲は狭くなってきてしまいます。一度すり減ってしまった軟骨は元に戻すことができません。だからこそ、痛みに対して早く気づき治療を行うことが大切になってきます。
平均寿命も80歳を超えてきておりますので、身体も心も元気に過ごすためにも「人工関節置換術」という選択肢があることはよいことだと思います。
医療法人伯鳳会 はくほう会加古川病院 三谷 和慶先生
手術が必要となるのは、どのような状態でしょうか。
痛みのレベルやご自身がどこまで日常に困りごとがあるかによります。
レントゲン画像上は変形が強い場合でも、痛みがそれほどない方も中にはいます。痛みがそれほどなく、活動量も多くない方には保存療法で様子見することもあります。
また、中には長年痛みを我慢した患者さんの場合、関節が固まることでひざがもう伸びなくなってしまってしまい、生活に支障がでている方もいます。変形が強く出ると、痛みが出る場所をかばうために腰や脚にも影響がでてきます。治療方法やリハビリも難しくなる場合があるため、まずはご自身の状態を知るためにも早めの受診をおすすめします。
手術を行うかどうかの最後の判断は患者さんご自身ですので、患者さんご本人がより良い治療法を選択できるようサポートします。
人工関節置換術には、どのようなリスクがありますか。
基本的にはありませんが、診療時にご説明させていただいているのは、術後の合併症リスクです。合併症として主に挙げられるのは主に「感染症」と「麻痺」です。
しかし、現在「感染症」と「麻痺」ほとんどありません。どんな手術にもリスクはつきものですが、人工関節置換術は以前に比べて大きく進歩しており、身体への負担も少なくなってきています。
現代の人工関節は30年以上の耐久性を持つようになったと言われており、人工関節自体も手術方法も格段に良くなっています。ご不安な点、心配なことはあって当然です。少しでも気になることがあればご質問ください。
医療法人伯鳳会 はくほう会加古川病院 三谷 和慶先生
人工関節置換術においてどのくらいの入院期間が必要か教えて下さい。
私の場合には、抜糸までは入院していただきます。人工関節置換術の場合は約2週間~約3週間の入院スケジュールとなっています。
術後のリハビリに関しても、疼痛コントロールをしながら患者さんのペースに合わせて進めていきますので術後の痛みに関しても安心していただければと思います。リハビリは入院中にある程度不安がないところまで完遂できるようにしています。人工股関節置換術の場合、ほとんどの方が術後約1週間で歩くことができるようになります。
そのため退院後もリハビリの継続が必要なケースはほとんどありませんので、しっかりと歩けるようになってから退院できるようリハビリの面でもサポートしていきます。
印象に残っている患者さんについて教えてください。
人工ひざ関節手術を両ひざ受けられた患者さんです。最初片ひざの人工関節置換術を受けられた後に、痛みが取れたことなど非常に満足され、もう片方の手術も行いました。
患者さんご本人が非常に努力家で、もう片方も治したいと両ひざとも人工ひざ関節置換術を受けることを決決意されました。
その方は我慢を重ねてきた分、初期の痛みがありなかなか最初は思うようにリハビリが進みませんでしたが、リハビリをしていく中で痛みも取れ、歩けるようになりました。
それほど人工関節置換術は患者さんの満足度も高く、治療の最後の砦となる治療方法であると考えています。
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