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人工関節の部位別体験を聞く

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ひざ関節

独立行政法人 国立病院機構 米子医療センター 整形外科医長 大槻亮二先生
独立行政法人 国立病院機構 米子医療センター 整形外科医長 大槻亮二先生

そのひざの痛み、あきらめないで
(取材日:2014年)

病院HP:https://yonago-mc.hosp.go.jp/

ドクタープロフィール
ご専門:ひざ関節の手術 外傷の手術
趣 味:目指せ運動不足解消!(テニス、山登りなど)
最近嬉しかったこと:病院が新しくなり、手術室もきれいになったこと
          無事に結婚?周年を迎えられたこと
米子医療センターの特色を教えてください。
米子医療センターは鳥取県西部地区に位置し、ベッド数は270床です。
鳥取県の地域医療支援病院であり、地域がん診療連携拠点病院、腎移植施設・骨髄移植施設の認定も受けております。
2014年7月に新病院が完成し、患者様の療養環境が格段に良くなりました。また、新しい手術室はきれいで広くとても嬉しく思っています。
整形外科の診療体制としては、常勤医師4名と決して多くはありませんが、それぞれが異なる専門領域を担当し、かなり幅広い疾患に対応できると考えています。 年間の手術件数は700件余りです。
独立行政法人 国立病院機構 米子医療センター 整形外科医長 大槻亮二先生
来院される患者さんにも特色はございますか?
当地は鳥取大学医学部のおひざ元で、整形外科の開業医さんが比較的多いのではないかと思います。
したがって、かかりつけの整形外科医院で保存的治療を受けながらもその効果が乏しくなって、手術を目的に紹介されて受診される患者さんが多いですね。
病院勤務医としては手術に注力できますので、ありがたく思っています。
あとは、土地柄、農林業をなさる方が多いのか、秋口から冬にかけての手術を希望される方が多いように思います。
患者さんに手術を勧めるタイミングとは?
ひざの病気は癌のように命に関わるものはほとんどありませんので、「手術をしなければいけない」ということは、まずありません。
手術以外の治療をお受けになっても効果が無く、手術を受けてでも痛みを和らげたい方が手術の対象になると考えています。
ただ、ひざの痛みのためにどんどん生活が不自由になってきた方や、引きこもりがちになってきた方には、積極的に手術をお勧めしています。
また、ひざのレントゲンを拝見して、骨の変形がかなり強く、これ以上進行すると手術が困難になりそうな患者さんには、早めの手術をお勧めします。

※保存的治療とは
 手術以外の治療方法を指します。運動療法や、薬物療法も含まれます。
 詳しくは:http://motto-kansetsu.com/knee/knee04.html
独立行政法人 国立病院機構 米子医療センター 整形外科医長 大槻亮二先生
手術を行う際の先生のポリシーを教えてください。
『早く美しく』を心がけて頑張っています。正確に人工関節を設置するのはもちろんのこと、早く手術を終えることで麻酔の量が少なくて済みますし、術後の痛みも軽いです。 さらに、感染症などの合併症の危険性を下げることも出来るなど、良い事がたくさんあります。
術後、気を付けるべきことはありますか?
まずは、転ばないこと。そして、酷使をしないことです。
人工関節は永久に使えるものではなく、酷使すれば10年前後で入れ替えの手術が必要になる場合があります。かといって、趣味や旅行まで我慢する必要はありません。
術後の患者さんに対しては、酷使の目安として、「1日8時間以上の農作業はしないように!」とお伝えしています。
印象に残っている患者さんとのエピソードについて
手術当時90歳くらいの患者さんに人工ひざ関節の手術をしたところ、術後に仕事をしすぎて疲労骨折を起こされました。骨折が治ったとたんに反対のひざの手術も希望され、手術に年齢は関係ないなと痛感しました。
患者さんへのメッセージ
高齢者のひざ関節の痛みに対しては、人工関節が代表的な手術ですが、関節鏡手術や骨切り術など、他の手術方法もあります。
患者さんの重症度や仕事・趣味、年齢なども考慮して、最適な手術を選ぶよう、頑張っています。
長い間ひざの痛みで辛い思いをしている方は、手術を受ける価値があると思いますので、整形外科医に一度ご相談されてはいかがでしょうか。
独立行政法人 国立病院機構 米子医療センター 整形外科医長 大槻亮二先生
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