医療法人オアシス 福岡志恩病院 黒木綾子 先生
安心して受診して頂ける場でありたい
(取材日:2023年)
専門分野: 整形外科(人工股関節・人工膝関節)
趣味: 観葉植物
植物が好きなので、自宅にはたくさんの観葉植物があります。休日には全て外に出して水やりをしたり手入れをしたりしています。
最近気になるトピックス:ストウブ料理
ずっと欲しかったストウブ鍋を購入し、週末はストウブ鍋で料理をすることにハマっています。
趣味: 観葉植物
植物が好きなので、自宅にはたくさんの観葉植物があります。休日には全て外に出して水やりをしたり手入れをしたりしています。
最近気になるトピックス:ストウブ料理
ずっと欲しかったストウブ鍋を購入し、週末はストウブ鍋で料理をすることにハマっています。
股関節の主な痛みの原因を教えて下さい。
軟骨のすり減りによる変形性股関節症、中高年の女性では特にきっかけ無く大腿骨頭に傷が入ってしまう虚弱性骨折や、アルコールの多飲やステロイド薬の使用歴などによって大腿骨頭壊死などが考えられます。
若い方でも臼蓋形成不全(先天性股関節脱臼)由来の股関節痛も稀なものではありません。
靴下が履けないなど日常生活の動作で可動域の制限がでるようでしたら、お早目の受診をおすすめします。
若い方でも臼蓋形成不全(先天性股関節脱臼)由来の股関節痛も稀なものではありません。
靴下が履けないなど日常生活の動作で可動域の制限がでるようでしたら、お早目の受診をおすすめします。
変形性股関節症は股関節以外にも症状がでたり、支障をきたす場合があるのでしょうか。
傷んだ大腿骨頭と骨盤の屋根部分にあたる臼蓋を人工の関節に置き換える手術です。骨に固定する部品は金属やセラミックでできており、その間の軟骨の役割をするのがプラスチック(ポリエチレン)です。
今までは人工関節の耐用年数は15~20年程度と言われていましたが、現在使用されている人工関節は医療の進歩によって飛躍的に品質・耐用性ともに向上しており20年以上と長期的にも良い成績が期待されています。
また人工関節の手術方法には複数の種類がありますが、私は前方アプローチ(DAA)という手術の手順で手術を行っています。
この方法では筋肉を切らずに済むため、術後の回復が早く脱臼のリスクも極めて低いことから術後の患者さんのご負担も少なくなります。
今までは人工関節の耐用年数は15~20年程度と言われていましたが、現在使用されている人工関節は医療の進歩によって飛躍的に品質・耐用性ともに向上しており20年以上と長期的にも良い成績が期待されています。
また人工関節の手術方法には複数の種類がありますが、私は前方アプローチ(DAA)という手術の手順で手術を行っています。
この方法では筋肉を切らずに済むため、術後の回復が早く脱臼のリスクも極めて低いことから術後の患者さんのご負担も少なくなります。
印象に残っている患者さんについて教えて下さい。
約2年間股関節痛にお悩みで人工股関節手術を受けられた70代女性の患者さんです。
痛みの為にほとんど外出をしない日々を送られていた方で、術前はお庭の百日紅のお花を伐採しようと思って見ていたけれど、術後には「今年は百日紅の花を見て涙が出た。人生を取り戻した。」と大変喜ばれていたことが印象に残っています。
痛みによって素直にお花も綺麗だなと思えなくなったり、ご自身の生活に余裕がなくなってくるのだと思いました。
痛みは日常生活の制限だけでなく、ご趣味や楽しみにも影響してくることもあるので痛みを我慢せずまずはお気軽にご相談いただければと思います。
痛みの為にほとんど外出をしない日々を送られていた方で、術前はお庭の百日紅のお花を伐採しようと思って見ていたけれど、術後には「今年は百日紅の花を見て涙が出た。人生を取り戻した。」と大変喜ばれていたことが印象に残っています。
痛みによって素直にお花も綺麗だなと思えなくなったり、ご自身の生活に余裕がなくなってくるのだと思いました。
痛みは日常生活の制限だけでなく、ご趣味や楽しみにも影響してくることもあるので痛みを我慢せずまずはお気軽にご相談いただければと思います。
先生が日頃の診察や治療で心がけていることがあれば教えて下さい。
単に疾患を治療するのみでなく、「患者さんの生活の質を高めること」、「健康寿命を出来るだけ長くすること」など患者さんそれぞれの生活に視点を当てて日々の診療に臨んでいます。
また、手術を行う場合には近隣の医療機関と密に連携をとることが必要になる為、相互理解を深めるために近隣の医療機関を対象とした研修会も定期的に開催しています。
また、手術を行う場合には近隣の医療機関と密に連携をとることが必要になる為、相互理解を深めるために近隣の医療機関を対象とした研修会も定期的に開催しています。
先生が整形外科医になられた理由を教えて下さい。
子供の頃から、裁縫やレゴブロックなど物を作ることが好きでした。学生実習で整形外科手術をみて「私もやりたい!」と直感で、あまり迷うことなくこの道に進みました。
整形外科の女性医師は少ないですが、整形外科疾患に悩む女性の患者さんは多く女性医師の検査を希望される方も時々いらっしゃいます。恥ずかしさや緊張、不安などなく診察を受けて頂いたり、産前産後や更年期などの女性特有の症状に寄り添ってお話を伺えたり、躊躇せず安心して受診して頂ける場でありたいと思っています。
整形外科の女性医師は少ないですが、整形外科疾患に悩む女性の患者さんは多く女性医師の検査を希望される方も時々いらっしゃいます。恥ずかしさや緊張、不安などなく診察を受けて頂いたり、産前産後や更年期などの女性特有の症状に寄り添ってお話を伺えたり、躊躇せず安心して受診して頂ける場でありたいと思っています。